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よく目にするRC構造ってどんな造り?

    • リフォーム前に考えること

更新日: 2018年08月30日

家を建てる、リフォームを検討している、賃貸住宅を探しているときに、RC構造という言葉を目にすることがあるかと思います。住宅の広告などで「RC構造だから地震に強い」と謳うハウスメーカーもあります。では、RC構造とは具体的にどんなものなのでしょうか。

本コラムでは、RC構造について簡単に分かりやすく解説します。また、RC構造のメリット・デメリットについてもご紹介します。

RC構造とは?

RC構造とは、Reinforced Concreteの略で、簡単に言うと鉄筋コンクリート構造のことです。梁や柱を鉄筋で作り、それをコンクリートで覆うことで、マンションなどの大型の建造物にも耐えられる強度を誇ります。鉄筋は熱や圧縮に弱く、引張力(引っ張り)に強い特徴があり、逆にコンクリートは熱や圧縮に強いが引張力に弱いという特徴があります。双方のメリットとデメリットを補い合うことで、強固な造りを実現している構造です。

また、RC構造には柱と梁で建物を支えるラーメン構造と、6面のコンクリートで建物を支える壁式構造、事前に作られたコンクリートを現場で組み立てるPC構造があります。

RC構造のメリットとデメリット

RC構造のメリット

耐震性
RC構造の建物は高い耐震性を誇ります。過去の大震災でも、最も被害が少なかったのはRC構造の建物であり、その耐震性が実証されています。
耐久性
前述のように、圧縮に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋を組み合わせているため、木造住宅などと比較すると、非常に高い耐久性があります。
断熱・気密性能
RC構造はコンクリートで建物を作りますので、断熱性と気密性に優れています。冷暖房を効率よく使うことができるため、光熱費の節約にもつながります。
耐火性
RC構造の建物で使われるコンクリートは不燃材料ですので、耐火性能にも優れています。
遮音性
コンクリートが音を遮断する素材であるため、RC構造の建物は遮音性に優れています。

RC構造のデメリット

結露が発生しやすい
気密性が高さはメリットにもなりますが、結露が発生しやすくなるというデメリットもあります。定期的に室内の空気を入れ替えたり、24時間換気システムにすれば解消できます。
地盤改良が必要な場合がある
RC構造の建物は非常に重いため、土地によっては地盤を強化しなければならないことがあります。
建築費用が高い
木造住宅と比較すると建築費用は、戸建ての場合かなり割高(1.5~2倍)といえるでしょう。しかし、耐久性、耐震性、耐火性といったメリットを考えると仕方のないことかもしれません。

RC構造のリフォーム

RC構造のリフォームには、「どこの壁を抜けるか」「どこの補強が必要か」という専門的な知識が必要となりますが、リフォームを行うことはできます。RC構造でも、柱と梁(はり)で建物を支えるラーメン構造であれば比較的自由な間取りの変更が可能ですが、耐力壁で建物を支える壁式構造の場合は壁や床に手を加えることが難しいため、リフォームの自由度が下がりますので注意が必要です。

まとめ

費用がかかるものの、耐震性や耐久性、耐火性といったメリットは、そのデメリットを補って余りあるものです。たとえば、中古マンションを購入してリフォーム・リノベーションを予定されている場合は、ご検討されているマンションがどのような構造で造られているのかを、確認してみてください。